EBRD、東欧諸国に30億ユーロの融資計画=総裁

欧州復興開発銀行(EBRD)のスマ・チャクラバルティ総裁は13日、
ユーロ圏危機による深刻な打撃を受けた東欧諸国向けに
今後2年間で30億ユーロ(39億ドル)の融資を
する計画を明らかにした。

チャクラバルティ総裁は国際通貨基金IMF
世界銀行年次総会が開催されている東京でロイターの
インタビューに応じ、14日の会議で計画を説明する予定で、
他の機関に資金拠出を働きかける方針だと述べた。

関係筋によると、大規模なインフラ(社会資本)
プロジェクトを通じた雇用創出を含む計画には
すでに世界銀行が関心を示し、最大50億ユーロを
拠出する可能性がある。

加えて、EBRDでは、EBRDが1ユーロ投資するごとに
平均2.6ユーロの民間投資を誘致できると試算している。

EBRDは、クロアチアスロベニア
ハンガリー各国が今年マイナス成長と予想。

ギリシャ、その他ユーロ圏周辺国向け投融資額を踏まえて
ブルガリアルーマニアなどの東欧諸国が特にユーロ圏
危機の影響を受けやすいとみている。

EBRDは、年内に融資パッケージを確定したいと考え。

チャクラバルティ総裁はインタビューで「ギリシャ
イタリア、スペインに関する話は聞くが、危機の影響に
苦しんでいる近隣諸国の話はほとんど聞かない」と述べた。