米FOMCでの声明を注目

今週の為替相場は、18〜19日に開催される
連邦公開市場委員会(FOMC)の声明や
米連邦準備制度理事会(FRB)議長の
記者会見を注目する展開となるとみています。

市場では、今回のFOMCでは利上げ確実と
みていますが、その後の米国の利上げの
展開を注目する声が支配的となっています。

当初は、2019年は利上げが継続される
との見方が支配的でしたが、最近のFRB幹部の
発言などで、利上げがスローダウンするのでは
ないかとの見方が強まっています。

まずは、FOMC声明で利上げに対するFRBの姿勢に
変化があるのか否か、FRB議長発言で
利上げ継続について慎重な発言が出てくるのか否か、
これまで違うニュアンスを拾い上げていくのではないか
とみています。

利上げが早い時期に終わるとの見方を支援する
材料がでれば、ドルにとっては強力な金利という
サポートがなくなるだけに、内政、外交問題で、
売られる可能性が強まることになるかも知れません。

年末の取引が強まる中で、2019年の金利情勢を
先取りしてドルが売られる可能性が出てくることも
ありそうです。

一方で、米中貿易摩擦問題等々で、ドルに対する
逃避買いが強まるとの見方も根強くなっています。

とは言え、トランプ政権からの閣僚の辞任の流れは
変わらず、トランプ大統領の資質に対する懸念が
強まるようなことがあれば、ドルにとっては
大きなマイナス材料になる可能性は拭えていません。

薄商いとなる年末にかけて、来年を先取りする動きが
どのように出てくるかを注目したいと考えています。

予想レンジは、
ドル円が110.20〜115.20円、
ユーロ円が126.20〜131.20円、
英ポンド円が138.20〜144.20円、
ドル円が78.20〜83.20円。