トランプ米大統領、ツイッターで「対中関税25%に引き上げ」

トランプ米大統領は5日、中国からの輸入品2000億ドル相当に対する追加関税を10日に10%から25%へ引き上げるとツイッターで表明しました。
米中貿易交渉の大筋合意を懸けた閣僚級協議が8日からワシントンで再開されるのを前に、中国に譲歩を促す狙いがあるとみられています。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)によると、中国は強く反発し、協議の中止を検討していると報じました。
一方、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(同)は協議を中止するか、劉副首相の訪米日程短縮の可能性もあると伝えました。
米国と中国は昨年12月から中国の貿易慣行是正に向けた本格交渉を開始し、今年3月1日の期限を延長して妥協点を探っています。
トランプ大統領は「中国が再交渉しようと試みており、遅過ぎる。そうはさせない!」と訴え、残るすべての輸入品にも制裁を科す構えを示しました。
米国は、今回の閣僚級協議で合意の大枠を固め、最終決着を目指す首脳会談につなげたい意向とされています。
米国が追加関税を引き上げれば、中国が報復し、「貿易戦争」が激化するのは必至で、米大統領は、さらに3250億ドル相当に25%の追加関税を「間もなく」発動するとけん制しています。