トランプ米大統領、金融緩和で「5%成長」とFRBに利下げを促す

 

トランプ米大統領は14日、南部ルイジアナ州での演説で、景気の底上げには米連邦準備制度理事会(FRB)の金融緩和が必要だと主張し、改めてFRBの政策運営に口先介入しました。
同大統領は、「少しの利下げと量的金融緩和で5%成長が実現する」などと述べるとともに、「3%の経済成長は無理だとみんな言っていたが、昨年は達成した」と強調しました。
その上で、利下げと市場への資金供給を増やす量的緩和という「ちょっとした手助けがあれば、5%成長は実現できる」と、金融緩和による景気押し上げを促しました。
同大統領はまた、ツイッターに、米中貿易摩擦を念頭に、中国が金融緩和を講じた場合に米連邦準備制度理事会(FRB)が対抗策を取れば、「(中国は)ゲームオーバーだ。われわれは勝つ!」と投稿しました。
FRBが金融政策で米景気を下支えすれば、中国が貿易協議で譲歩するとして、改めてFRBに利下げを求めました。
さらに、米国の制裁関税で打撃を受ける中国が「いつものように資金を供給し、恐らく利下げをするだろう」と指摘し、FRBが中国の緩和策に対抗して利下げし、米経済の優位性が維持できれば「(苦境に陥った)中国は合意を望むようになる!」と持論を展開しました。