28日の経済指標

【日本】
6月の東京都区部消費者物価指数・コアは前年比0.9%上昇
総務省が28日に発表した6月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は101.5となり、前年比0.9%上昇しました。
前月のプラス1.1%から上昇幅は縮小しました。
総合指数は前年比1.1%上昇、生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は同0.8%上昇で、それぞれ前月と同じ上昇幅でした。

5月の有効求人倍率は1.62倍に低下
厚生労働省が28日発表した5月の有効求人倍率は前月比0.011ポイント低下の1.62倍となりました。
高齢者を中心に仕事を探す人が増えたためで、マイナスは7カ月ぶりとなります。
正社員の求人倍率も0.011ポイント低下の1.15倍と、2009年11月以来9年半ぶりに前月を下回りました。
また、総務省が同日発表した労働力調査によると、5月の完全失業率は横ばいの2.4%となりました。
自己都合による離職が減少し、完全失業者数は6万人減の162万人となっています。 

5月の鉱工業生産指数速報値は前月比2.3%上昇
経済産業省が28日発表した5月の鉱工業生産指数速報値は105.2となり、前月比2.3%上昇しました。
上昇は2カ月連続で、生産の基調判断は「一進一退」に据え置かれました。
業種別では、全15業種のうち13業種が前月を上回りました。
自動車工業は5.2%のプラス、パソコンなどの電気・情報通信機械工業は4.4%増、半導体製造装置などの生産用機械工業も4.6%伸びました。
経産省では「全般的に国内需要が好調で、連休中に生産を続けた業種が多かった」(調査統計グループ)と分析しました。
出荷は1.6%、在庫は0.6%それぞれ上昇しました。

5月の新設住宅着工戸数は前年比8.7%減
国土交通省が28日発表した5月の新設住宅着工戸数は、前年比8.7%減の7万2581戸となりました。
持ち家は同6.5%増で8カ月連続の増加となり、貸家は同15.8%減で9カ月連続の減少、分譲住宅は同11.4%減と2カ月連続の減少となりました。

【ユーロ圏
6月のユーロ圏消費者物価物価指数は前年比1.2%上昇
欧州連合(EU)統計局が28日発表した6月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は前年比1.2%上昇でした。
5月も1.2%上昇で、これは2018年4月以来の低い上昇率でした。
ただ、ECBが注目するコアインフレ率(食品、エネルギーを除く)は前年比1.2%でした。
5月のコアインフレ率は1.0%でした。

【フランス】
6月の仏EU基準CPI速報値は前年比1.4%上昇
フランス国立統計経済研究所(INSEE)が28日発表した6月の欧州連合(EU)基準の消費者物価指数(CPI)速報値は前年比1.4%上昇し、5月から伸びが加速しました。
5は1.1%上昇で約2年ぶりの低い伸びでした。
6月は生鮮食品が前年比3.8%上昇したほか、サービス価格も1.1%上昇と5月(0.6%上昇)から加速しました。
5月の生産者物価指数(PPI)は前月比0.4%低下、前年比0.8%上昇でした。

5月の仏消費支出は前月比0.4%増加
フランス国立統計経済研究所(INSEE)が28日発表した5月の消費支出は、前月比で0.4%増加しました。