ギリシャ格下げ、デフォルト確率「事実上100%」=ムーディーズ

格付け機関ムーディーズは25日、ギリシャソブリン格付けを
「Caa1」から3ノッチ引き下げ、「Ca」とした。
見通しは「検討中」。

新たな格付けの「Ca」は、デフォルト(債務不履行)と
みなされる格付けよりもわずか1ノッチ高い水準。

ムーディーズは、ギリシャ債は「事実上100%」の確率で
デフォルトになるとの見通しを示した。 

ムーディーズは、ユーロ圏首脳が先週ギリシャに対する
第2次支援策で合意したことについて、ギリシャにとって
債務負担が軽減されるだろうが、ギリシャは依然として
中期的な債務返済能力の問題に直面していると指摘。

「発表された欧州連合EU)のプログラムや国際金融協会
(IIF)の声明は、ギリシャ国債のデフォルトが
事実上100%になったことを示唆している」と述べた。

さらに「債務の水準は長年に渡って国内総生産GDP)の
100%を大幅に上回る見通しで、財政や経済改革について
著しい執行リスクに直面している」との認識を示した。

ムーディーズによると、「Ca」の格付けはかなり投機的で、
デフォルトとなる見通し、あるいはデフォルトに非常に
近い状態にあるが、元本や金利を回収できる見通しも
ある程度あることを意味している。

スタンダード・アンド・プアーズとフィッチはすでに
ギリシャの格付けを「CCC」に引き下げている。

これはムーディーズの格付けを1ノッチ上回る水準。