2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

欧米の金利低下を睨む

今週の為替相場は、欧米の金利低下を睨み、 円が底堅い動きを見せるものと思います。欧州では、欧州中央銀行(ECB)が、 理事会を開催します。今回の理事会では、追加緩和策が 発表される予定で、ユーロは理事会を 前に、軟調に推移しています。市場は、追加緩…

今週の材料は?

今週も各国で経済指標の 発表が目白押しです。中でも注目されるのが5日の ECBの金融政策の発表です。市場では、ECB高官の発言から、 今回の理事会では追加緩和策が 発表されるとの見方が多く、どの程度の 規模の追加緩和が行われるのか一段と 注目されていま…

ECBと英中銀、ABS市場活性化策を公表

欧州中央銀行(ECB)とイングランド銀行 (英中央銀行)は30日、欧州連合(EU)の 資産担保証券(ABS)市場活性化策を公表した。住宅ローン債権や企業向け融資債権などを証券化し、 投資家に売り出すABS市場は、2008年の金融危機後に 一時低迷したが、現在で…

ユーロ圏の銀行、大半がマイナス金利に対応する準備整う

ユーロ圏の大半の銀行は、欧州中央銀行(ECB)が 6月5日の理事会でマイナス金利を導入したとしても、 業務面で対応できる準備が整っていることを自国の 中銀に伝えている。ユーロ圏の銀行で短期金融市場部門を担当する幹部は、 マイナス金利が導入された場合…

日本企業の競争力落ちている、外需伸びない=渡辺JBIC総裁

国際協力銀行(JBIC)の渡辺博史総裁(元財務官)は30日、 記者団との懇談会で、大幅な円安が進んでも貿易収支が 改善しない背景として、「日本企業の競争力が落ちている 可能性がある」とし、今後も外需は「それほど強く 伸びない」との見方を示した。日本…

日本は構造・財政改革を、不完全なら金利急上昇リスク=IMF報告書

国際通貨基金(IMF)は30日、日本経済に関する 報告書を公表し、日本に対して構造改革など 成長戦略と財政再建の実行を強く求めた。日本の構造・財政改革が不完全に終わり、 金融政策への負担が過大になれば、金利が 急上昇するリスクがあると警告し、こうし…

景気の谷を2012年11月に暫定設定、後退期間わずか7カ月=内閣府

内閣府は30日、景気動向指数研究会を開催し、 第15循環の景気の谷に、2012年11月を 暫定的に設定するとした。これにより、2009年3月を谷として始まった 第15循環は暫定的に、山となる2012年4月までの 景気拡張期間37カ月の後、2012年11月の谷までの 景気後退…

欧州企業の約半数「中国の黄金期は終わった」=調査

在中国の欧州連合(EU)商工会議所が会員企業を 対象に行った調査によると、全体の半数近い 46%の企業が中国の「黄金期」は終わった との見方を示した。利益の伸び悩みに加え、中国政府が国内企業を 優遇していることに懸念を示す声が目立った。昨年、市場…

中国指導部が地方政府に予算執行加速指示、景気急減速に危機感

中国財政省が地方政府に 予算執行の加速を指示した。アナリストは、今年の経済成長が15年ぶりに 政府の目標を達成できないと懸念される中、 習近平指導部が経済の急減速を防ぐ取り組みを 強化しているとみている。財政省は28日、地方政府に対し 6月末までに…

2年以内の2%目標達成は困難、時間軸政策に変更を=早川元日銀理事

元日銀理事の早川英男・富士通総研エグゼクティブ・ フェローは29日、日銀の量的・質的緩和(QQE) 政策について、現行の目標に掲げる2015年度を めどとした物価上昇率2%の達成は難しい上、 拙速な実現は望ましくないとして、2%を緩やかに 目指すとしつつ…

フィッシャー氏が米FRB理事就任、副議長人事は承認待ち

スタンレー・フィッシャー前イスラエル中銀総裁は28日、 米連邦準備理事会(FRB)理事として就任宣誓を行った。 FRBが声明を発表した。 宣誓式はイエレン議長が執り行った。フィッシャー氏はオバマ大統領からFRB副議長に 指名されているが、副議長人事に関し…

段階的な利上げは早めに着手する必要=ウィール英中銀金融政策委員

イングランド銀行(英中銀)金融政策員会のウィール委員は、 英中銀は、将来大幅な利上げをしなくて済むよう比較的早期に 利上げに踏み切るべきとの考えを示した上で、今はまだ その時でない、との認識を示した。英フィナンシャル・タイムズ (FT)紙のイン…

ドイツ銀、新興国通貨取引の不正操作疑惑で制裁金準備=関係筋

ドイツ銀行は、新興国通貨取引の不正操作疑惑を めぐる調査に関連し、制裁金の支払いに備えている。 同行経営陣の事情に詳しい筋2人が明らかにした。関係筋の1人によると、ドイツ銀が実施した内部調査で、 ロシアルーブル、アルゼンチンペソの取引に絡み不正…

金利は中期的に上昇へ、現在の水準は市場の不均衡反映=独財務相

ドイツのショイブレ財務相は28日、過去最低水準に ある金利が中期的に上昇することを想定していると語った。ショイブレ財務相は記者団に対し「われわれは常に 金利が中期的に上昇すると想定している。現在の 金利水準は一部、金融市場の不均衡を反映している…

世界の中銀、金融政策の他国への影響に留意を=インド中銀総裁

インド準備銀行(中央銀行)のラジャン総裁は28日、 世界の中銀は非伝統的な金融政策が他国の経済に 与える影響に留意すべき、との見方を改めて示した。総裁は、先進国の中銀はこうした措置による影響を 「自国内にとどめ」、他国の金融市場のボラティリティ…

次回ECB理事会、複数の措置打ち出す可能性=メルシュ専務理事

欧州中央銀行(ECB)のメルシュ専務理事は28日、 低いインフレ率と信用の伸びに対処するため、 来週6月5日の理事会では複数の措置を 打ち出す可能性があるとの見方を示した。ただ、措置の実施時期は それぞれ異なる可能性があるとしている。 東京で記者団に…

物価安定と金融安定の両立、今後の論点=日銀総裁

日銀の黒田東彦総裁は28日、日銀本店で開かれた 国際会議で挨拶し、金融政策を運営する上で、 物価の安定と金融の安定の両立や、金融緩和の 継続時期を示す時間軸(フォワード・ガイダンス)の 強さと柔軟性のバランスなどが今後の論点となると 指摘した。日…

米公定歩合4月は3地区連銀が引き上げ要求、景気判断は上方修正

米連邦準備理事会(FRB)が27日公表した 4月の公定歩合会合の議事要旨から、フィラデルフィア、 カンザスシティー、ダラスの3地区連銀が公定歩合を 現在の0.75%から1.0%に引き上げるよう求めていたことが 分かった。3地区連銀は、公定歩合金利とフェデラル…

銀行改革、業界の抵抗で進まず=IMF専務理事

国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は27日、 2007〜2009年の金融危機で明らかになった問題に 対応した銀行改革は遅々として進まず、銀行業界の 抵抗にも阻まれていると指摘した。ラガルド氏は、ロンドンで開催された会合で、 銀行は現在、危機前よりも多…

ECB、低インフレが過度に長期化するリスクを認識=ドラギ総裁

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は27日、 低インフレが過度に長期化するリスクを 認識しているとした上で、ECBはインフレ率を 目標に回帰させる手段を有していると言明した。ドラギ総裁は当地で開催されたECBフォーラムで、 一部のユーロ圏加盟国で物価調整…

日銀総裁が法人減税に言及、恒久財源の議論なく検討進むことに懸念

日銀の黒田東彦総裁は27日、法人減税の議論に関して、 「恒久的な財源について社会保障をはじめとする 歳出の見直しや税体系全体の見直しの中で議論を 進めていかなければならない。それなしで議論が 進むことを懸念している」と述べた。経済財政諮問会議で…

スペイン野党党首が辞任を表明、欧州議会選の不振受け

スペインの野党社会労働党(PSOE)の ルバルカバ書記長(党首)は26日、欧州議会選挙の 結果を受け、書記長を辞任する意向を表明した。ルバルカバ書記長は記者団に対し、「有権者の 信認を得られなかったことは明確だ。新しい 指導部が必要だ」と述べた。新…

欧州議会選、ギリシャは反緊縮派が「歴史的勝利」宣言

欧州各国で実施された欧州議会選挙は、 ギリシャでは反緊縮派野党の急進左派連合 (SYRIZA)が最多票を集めた。アレクシス・ツィプラス党首は、 緊縮財政策に対する勝利を宣言した。急進左派が国政選挙で勝利を 収めるのは近代のギリシャで初めて。ただ、与…

欧州議会選、英国は反EUの独立党が第1党に

26日に公表された欧州議会選の開票結果によると、 英国では欧州連合(EU)離脱を主要政策に掲げる 英国独立党(UKIP)が第1党となり、野党・労働党が 第2党、キャメロン首相の保守党は第3党だった。議員定数70のうち、UKIPの議席数は24、 労働党が20、保守党…

伊首相が改革断行・成長重視推進を表明、欧州議会選の躍進受け

イタリアのレンツィ首相は26日、欧州議会選挙で 自身の中道左派「民主党」が大躍進したことを受けて、 国内で経済、制度改革を断行するとともに、欧州で 成長重視の政策を推進する方針を表明した。欧州議会選は22日から25日にかけて各国で実施され、 イタリ…

仏首相が追加減税表明、欧州議会選での極右政党躍進で

フランスのバルス首相は26日、欧州議会選挙で 極右政党、国民戦線が躍進したことについて、 ここ数年の増税に不満を持つ有権者の支持を 集めたことが一因だと述べ、低所得者や 中産階級向けに追加減税を行う方針を明らかにした。バルス首相はRTLラジオ番組で…

EUは雇用創出に注力すべき、欧州議会選受け=独首相

ドイツのメルケル首相は26日、欧州議会選挙で 欧州連合(EU)統合に懐疑的な政党が躍進したことは 残念だとの認識を示し、成長や雇用、競争力促進政策で 有権者の信頼を取り戻す必要があると指摘した。首相は記者会見で「ポピュリストや右翼にとって 良い結…

デフレリスクを注視、兆しあれば行動する用意=ドラギECB総裁

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は26日、低インフレ、 インフレ期待の低下、信用の収縮という悪循環が進行する リスクを特に注視する姿勢を示した。また、デフレの兆しがあれば、伝統的手段や的を絞った 措置を講じる用意があることを示した。総裁は中央銀…

物価2%目標、景気過熱で超え続ければ政策調節=岩田日銀副総裁

日銀の岩田規久男副総裁は26日午後、都内の 共同通信本社で講演し、異次元緩和で物価上昇率が 目標の2%を超え続ければ「政策を調節する」と述べた。同時に2%目標の達成が難しいなら追加緩和を 辞さない姿勢も改めて示したものの、日銀幹部が 引き締め方向…

需給ギャップ解消「思いのほか速い」=日銀議事要旨

日銀が26日公表した議事要旨によると、4月30日の 金融政策決定会合では、同日の会合で決めた「経済・ 物価情勢の展望(展望リポート)」の議論の中で、 足元の需給ギャップがゼロ%近辺に改善していることに ついて「思いのほか速いペース」との見解を何人か…