ユーロ圏の銀行、大半がマイナス金利に対応する準備整う
ユーロ圏の大半の銀行は、欧州中央銀行(ECB)が
6月5日の理事会でマイナス金利を導入したとしても、
業務面で対応できる準備が整っていることを自国の
中銀に伝えている。
ユーロ圏の銀行で短期金融市場部門を担当する幹部は、
マイナス金利が導入された場合、業務にどのような影響が
出るかが問題となるが、ECBが1年以上にわたって
マイナス金利導入を示唆していることから、銀行の
システムを含め、対応する準備は十分整っている
との見方を示した。
オーストリア、アイルランド、ポルトガル、
スロバキアの中銀はロイターに対し、国内銀行は
マイナス金利に対応する準備が整っていると
明らかにした。
ドイツ連銀と連邦金融監督当局によると、昨年末に
国内銀行にマイナス金利に対応できるか質問した際、
全行が対応可能、もしくは間もなく準備が整う
と回答した。
ルクセンブルクとラトビアの中銀は、国内行に
マイナス金利に備えるよう特に通知はしていないという。
フィンランドの中銀は、
問題にするほどではない、との姿勢だ。
エストニア、フランス、オランダ、
スペインの中銀はコメントを拒否。
他のユーロ圏7カ国の中銀は
コメントを求めたが回答がなかった。