景気の谷を2012年11月に暫定設定、後退期間わずか7カ月=内閣府

内閣府は30日、景気動向指数研究会を開催し、
第15循環の景気の谷に、2012年11月を
暫定的に設定するとした。

これにより、2009年3月を谷として始まった
第15循環は暫定的に、山となる2012年4月までの
景気拡張期間37カ月の後、2012年11月の谷までの
景気後退期間が7カ月となった。

後退の短かさは、循環起点となる谷が設定されていない
第1循環を除くと、戦後最短となった。

今回の景気の谷は暫定的に設定されるものであり、
今後の季節調整替え等や景気動向指数の改定作業を
踏まえ、景気の山と合わせて確定する予定であり、
確定に伴って後退期間等は変わる可能性があるとした。

今回の景気循環の特徴としては、2012年年央以降、
欧州政府債務危機など世界経済の減速に伴う輸出の
減少等を背景に、生産関連を始めとして下降傾向を
示す指標が増え、景気は急速に弱い動きとなった。

しかし2012年秋以降の円安方向への動きや
株価の上昇、エコカー補助金の終了に伴う
反動減からの自動車販売の回復もあって、
2013年に入って景気は持ち直しに転じた。