段階的な利上げは早めに着手する必要=ウィール英中銀金融政策委員

イングランド銀行(英中銀)金融政策員会のウィール委員は、
英中銀は、将来大幅な利上げをしなくて済むよう比較的早期に
利上げに踏み切るべきとの考えを示した上で、今はまだ
その時でない、との認識を示した。

フィナンシャル・タイムズ
(FT)紙のインタビューで述べた。

政策金利は、金融危機が深刻化した
5年以上前から過去最低の0.5%に
据え置かれている。

景気回復を背景に、中銀は約1年後に
徐々に引き上げ始める可能性を示唆している。

28日付のFTによると、ウィール委員は
「小幅な利上げをしたいと思うなら、早めに
始める必要がある」と述べた上で、今は
利上げを見送ってもよい、との考えを示した。

どの程度の期間、見送るべきか、確たることは
言えないが、現段階でさほど急ぐ必要はない
と考えている。

また、段階的な利上げは、1年で
最大1%ポイントの引き上げを意味する
と述べた。

ウィール委員は今年、英経済の余剰生産能力は
国内総生産GDP)比0.9%と推定していたが、
インタビューでは「0.7%や0.6%とは言わないが、
入手したデータを踏まえると、下がったと言える」
と語った。