銀行改革、業界の抵抗で進まず=IMF専務理事

国際通貨基金IMF)のラガルド専務理事は27日、
2007〜2009年の金融危機で明らかになった問題に
対応した銀行改革は遅々として進まず、銀行業界の
抵抗にも阻まれていると指摘した。

ラガルド氏は、ロンドンで開催された会合で、
銀行は現在、危機前よりも多くの自己資本
持っているとしたが、改革は「ペースは
あまりにも遅く、ゴールは依然はるか先だ」
と述べた。

改革は、複雑な取り組みであることに加え、
「業界の強い抵抗」にも阻まれており、今は、
長期戦で疲労が出やすい時期にあたる、と指摘。

さらに、2008年のリーマン破綻時のような混乱を
避けるため、巨大銀行は政府の救済を受けられる
との見方が市場にあることを挙げ「大き過ぎて
つぶせない問題がいまだに解決していないことが、
大きなギャップ」と述べた。