世界の中銀、金融政策の他国への影響に留意を=インド中銀総裁

インド準備銀行(中央銀行)のラジャン総裁は28日、
世界の中銀は非伝統的な金融政策が他国の経済に
与える影響に留意すべき、との見方を改めて示した。

総裁は、先進国の中銀はこうした措置による影響を
「自国内にとどめ」、他国の金融市場のボラティリティ
混乱を最小限に抑制するよう求めた。

総裁は、日銀で行う講演の原稿で「私の見方では、
国際金融政策にシステムが存在しない現状は、
持続可能な成長にとっても、金融セクターにとっても、
大きなリスクの原因となっている」と指摘。

「これは、先進国の問題でも新興国の問題でもなく、
全体の問題だ。それを早期に自覚すればするほど、
世界の経済成長はより持続可能となる」と述べた。