欧州政府はECBと協力してEFSF拡充し危機解決を=米財務長官

ガイトナー米財務長官は、欧州政府に対して、
欧州中央銀行(ECB)と協力して
欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の
機能を拡充し、危機を解決するよう要請した。

長官は、欧州の財政当局は
ECBともっと緊密に協調すべき、と主張。

政策のしっかりしたユーロ圏加盟国が妥当な金利
資金を調達できるような環境を作ることが重要、
と述べたほか、欧州の銀行について、危機を乗り切るのに
十分な資本と流動性を確保すべきだ、と強調した。

長官は「デフォルト(債務不履行)や銀行への取り付け騒ぎ
破壊的なリスクという脅威は、取り除かれなければならない。
もしそうでなければ、これまでに欧州域内及びグローバルに
講じられた措置が、無駄になってしまう。危機がこれ以上
深刻になる前に、域内の問題にどう対処するのかをめぐって、
断固とした決定を下す必要がある」と述べた。

長官は、インフレリスクが低下しているため、
一部の中銀には追加緩和、低金利の長期化、
引き締めペース鈍化を行う余地があると述べた。

また、ガイトナー長官とバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が
23日にECBの当局者や欧州の一部諸国の中銀高官らと会談し、
国際的な金融規制の改革などについて意見を交換した、と明らかにした。