海外投資家の独連邦債買い越しが減少、ユーロ圏国債は売り越し

ドイツ連銀が発表したデータによると、第3・四半期の
海外投資家の独連邦債に対する需要が減少した。

ユーロ圏債務危機の深刻化に伴い、通貨ユーロ防衛に
向けたドイツの負担が増えることへの懸念が強まっている。

債務危機がイタリアやスペインから、フランスなど
トリプルA格付けを持つ国へ波及し始めるなか、
ユーロ圏外の投資家はユーロ圏国債の持ち高を縮小している。

欧州中央銀行(ECB)のデータによると、第3・四半期の
ユーロ圏外の投資家によるユーロ圏国債への投資は、
520億ユーロの売り越しとなった。

第2・四半期は
約1300億ユーロの買い越しとなっていた。

独連銀によれば、第3・四半期に海外投資家の
独連邦債の買い越し額は90億ユーロと、
第2・四半期の30億ユーロ強から減少した。

これはユーロ圏周辺国債から独連邦債に
資金がシフトする一方で、ユーロ圏国債全般に対する
エクスポージャーが大幅に縮小していることを示している。

一方、米財務省のデータによると、第3・四半期の
欧州全体での米国債買い越し額は1110億ドルで、
第2・四半期の150億ドルから大きく増加した。