ギリシャ支援、ドイツが財政政策めぐる決定権委譲を要求

ギリシャ向け第2次支援をめぐる交渉で、ドイツはギリシャに対し、
財政政策に関する権限の一部を欧州の機関に譲るよう求めている。
関係筋が27日、ロイターに明らかにした。

同筋によると、支援の条件となっている財政目標を
継続的に達成できない国への対応をめぐり、
ユーログループで協議が行われており、
ドイツを含む複数の国が提案を示した。

これまでにギリシャ政府内で活動している欧州の機関に対し、
同国の財政政策に関し「一定の決定権」を与え、
「外部の専門家によって、これをより厳格に実行する」
ことが盛り込まれているという。

同筋はまた、ギリシャでは財政政策の決定が一元的に
行われていないことが問題と指摘し、財政赤字削減について、
法的拘束力のあるガイドラインを作成し、明確な優先順位を
設けることが検討されていると述べた。

ギリシャ財務省筋は「ユーログループに対する
そのような提案は、どの国からも出ていない」と語った。