ユーロ圏の需要減退、独景気回復を阻害=連銀

ドイツ連銀は23日、ユーロ圏の重債務国の需要減退によって、
独景気回復が損なわれているとの見解を示した。

独連銀は4月の月報で、同国経済の基調は堅調としつつも、
成長を支える新たな要因が欠如していると指摘。

「独経済は良好な基盤上にあるが、現時点で循環的な
上向きの勢いに欠けていることは明確だ」とした。

ドイツの産業活動は依然として昨夏の水準には達しておらず、
2月の悪天候は建設業に打撃を与えたと指摘。

さらに、他のユーロ圏諸国からの受注が
引き続き軟調であるとの見方を示した。

一方、労働市場の改善や賃金の上昇見通しは、
家計の支出や投資意欲を高め、とりわけ建設セクターが
恩恵を受けるとの見解を示した。