スペイン、バンキアめぐりECBと協議していない=ラホイ首相

スペインのラホイ首相は28日、財政赤字削減と
競争力強化に向けた構造改革を継続していく
必要があるとの見解を示した。

首相は記者会見で、スペインは「極めて困難な時期」に
差しかかっており、財政赤字を削減しなければ、
いずれ資金調達難に陥ると述べた。

また、ユーロ存続をめぐる疑念を払しょくするため、
金融・財政統合の深化に向けた取り組みをはじめ、
欧州は断固とした行動をとっていく
必要があるとの認識を示した。

「欧州はユーロが不可逆的であることを
念頭に置き行動すべき」と述べた。

首相は同国の銀行セクター救済にどの程度の資金が
必要となるかについては言及せず、銀行の資産評価を
行っている外部監査の結果を待つと述べた。

部分国有化されたバンキアの資本増強計画をめぐり、
欧州中央銀行(ECB)と協議していないと言明。

バンキア支援の資金をどのように捻出するか
については決定していないとした。

さらに、金融システムの再建に向け
外的支援は求めない姿勢を
再表明し、バンキアについては、
資本増強後に売却する方針を示した。

債務問題を抱える自治州については、
カタルーニャ州
流動性の問題に直面しているものの、
破たんしたわけではないと述べた。