円高にはあらゆる措置を排除せず断固たる行動=安住財務相

安住淳財務相は24日、閣議後の会見で、
海外で一時78円を割り込むなど円高
進行していることに対して「行き過ぎた動きについては、
あらゆる措置を排除せず必要な時には断固たる行動をとる」
と述べ、為替介入も辞さない決意を示した。

市場動向について安住財務相は「最近の一方的な
円高の動きが日本経済の実態を反映していないことは
明らかである」と懸念を示し、円高阻止に向けた
対処方針として「為替市場動向を一層の緊張感を
もって注視し、行き過ぎた動きについては、
あらゆる措置を排除せず、必要な時には
断固として行動する」と語った。

市場動向について「一方的」と警告するとともに、
必要な時には「あらゆる措置を排除せず行動する」と述べ、
最近の円高局面で最も強く市場をけん制した。

外為市場では、欧州債務問題に対する懸念から
ユーロ安に歯止めがかからず、ユーロが売られ、
安全資産として円が買われる流れが続いている。

23日のニューヨーク外国為替市場でも、ユーロは
対円で94.22円まで値下がりし、ほぼ12年ぶりの安値をつけた。
ドル・円では一時78円を割り込んだ。

来年度予算編成作業に関しては、7月中に政府が
閣議決定する予定の「日本再生戦略」の予算的な
肉付けが必要になるなどの考えを示したが、
日程や内容については具体的に詰まっていない
と述べるにとどめた。