ユーロ崩壊、独GDPが最大10%失われる恐れ=賢人
ドイツ政府経済諮問委員会(5賢人委員会)メンバーの
ラルス・フェルト氏は30日、ユーロ圏が完全に崩壊した場合、
ドイツの国内総生産(GDP)が最大で10%失われ、
ギリシャがユーロ離脱に追い込まれただけでも
企業に大きなリスクをもたらすと警告した。
29日夜にフランクフルト記者クラブで
スピーチした内容が30日に公表された。
フェルト氏は「債権の多くがデフォルト(債務不履行)に
陥った場合、中小規模の企業は行き詰まり、
経済は大きな打撃を受けるだろう。その規模は(ドイツの)
GDPの7〜10%に達する可能性がある」と述べた。
また、ギリシャがユーロ圏から離脱した場合も
大きな打撃は避けられないと指摘。
銀行システムを通じた波及リスクは軽減されたが、
他の国もギリシャに続く恐れがあるとの懸念が
投資家の間に広がるリスクが大きい、と述べた。