ハンガリー、IMFの支援なくても「生活は続く」=交渉担当相
国際通貨基金(IMF)との支援交渉にあたっている
ハンガリーのバルガ交渉担当相は29日、IMFからの
支援がなくても、同国の「暮らしは続く」と語った。
支援獲得に向けたハンガリー政府の
姿勢に疑問が投じられる格好となった。
同相は公共ラジオとのインタビューで、ハンガリーが
IMFや欧州連合(EU)との支援交渉で合意できなければ、
大きな打撃になるかとの質問に対し、「そうなったとしても、
われわれの生活は続いていく」と語った。
また、交渉が合意に達したとしても、ハンガリー国債を
めぐる不安払しょくへの効果は限定的との認識を示した。
在ハンガリーのイバスチェンコIMF代表は、
バルガ交渉担当相の発言についてコメントを差し控えた。
ただ週末には、ハンガリー政府が今月発表した
一連の財政措置はIMFの提言に沿っていないとし、
次回交渉の日程は未定との見解を示した。
ハンガリーは信用格付けがジャンク(投機的)等級に
引き下げられたことを受け、約1年前にIMFや
EUに対し支援を要請。
ただ、ハンガリー政府がメディア・キャンペーンを通じ、
IMF主導の緊縮策への反対を表明したことにIMFが
憤慨するなど、ここ数週間にわたり緊張が高まっている。
先週には交渉が決裂したとの報道も伝わった。