米財務長官と電話会談、円高「引き続き注視」と表明=麻生財務相

麻生太郎副総理兼財務・金融・デフレ脱却円高対策担当相は28日夜、
ガイトナー米財務長官と電話で会談し、両国の経済・財政などを
めぐり協議した。
財務相円高を引き続き注視する姿勢も表明した。

会談終了後に記者会見した財務相によると、会談では
安倍晋三政権の経済・財政運営方針を説明。

「日銀の金融緩和と財政出動、経済成長戦略を同時にやる。
これが一番肝心と思っている」と述べたのに対し、
米財務長官は「わかった」と応じた。

財務相は円相場にも言及。「最近までの、一方的な
行き過ぎた円高が修正されつつある方向にあることは
間違いない。そういう局面とは思っているが、
また変わる可能性が十分にあるので、引き続き
よく注視していきたい」と伝えたという。

財務相は米国で減税措置の失効と歳出の自動削減開始が
重なる「財政の崖」についても「他国に与える影響が
大きいので、回避の方向で頑張ってもらいたい」と要請した。
会談は午後10時前から30分程度行われた。