ユーロ圏、今年下半期に景気回復=ドラギECB総裁

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は25日、
ECBはユーロ圏経済の回復時期を2013年
下半期とみていることを明らかにした。

また、金融市場の改善はまだ実体経済
波及していないとの見方を示した。

世界経済フォーラムで「経済活動は低水準で安定しつつある。
景気回復は下半期になるだろう。あらゆる指標が金融状況の
大幅な改善を示唆している。ただ、金融市場の改善は
まだ実体経済には波及していない」と述べた。

総裁は今年は昨年よりも良い状況で始まったとし、
「状況は総じて昨年の同時期よりも好ましい」と述べた。

2013年最大の目標は、金融市場間の
分裂を克服することだとも語った。

新たな国債買い入れプログラム(OMT)は
好ましい影響を与えたが、実体経済を支援するまでは
満足するわけにはいかないと指摘。

「OMTはテールリスクを取り除くのに非常に有益だった。
これで満足すべきかといえば、経済の実体面に同様の勢いが
及んでおらず、まだ結果はでていない。まだすべきことが
あるということだ」と述べた。