豪中銀、豪ドル高への対応で一段の利下げ余地=デベル総裁補

豪準備銀行(RBA、中央銀行)のデベル総裁補は26日、
一部先進国の積極的な金融緩和が一因の豪ドル高による
悪影響を打ち消すため、一段の利下げをする余地は
まだあるとの認識を示した。

豪ドル高を是正するための為替介入が正当化されるには、
現在の水準からさらに上昇する必要があると指摘した。

デベル総裁補は講演で、米英などの量的緩和策が
豪ドルなどへの資金シフトを引き起こし、
それが経済ファンダメンタルズよりも
強力な豪ドル高の要因になっていると指摘。

「これまでのところ、利下げによって豪ドル高の
影響に対処できている。必要があれば、豪ドル高の
影響を打ち消すなどの目的でさらに利下げする余地は
明らかにある」と述べた。

豪中銀は昨年、政策金利を125ベーシスポイント
(bp)引き下げ過去最低の3%とした。

2月初めの理事会では据え置いたが、経済状況に
よっては利下げする可能性を示している。

総裁補は講演後、豪ドル押し下げ介入に踏み切るには、
現在のレベルからさらに豪ドル高が進行する必要があると述べ、
介入が正当化された場合、理論上、豪中銀の豪ドル売り能力に
限界はないと指摘した。