NZ中銀が政策金利を据え置き、年内は変更せず状況次第で利下げも

ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は14日、
政策金利のオフィシャル・キャッシュレート(OCR)を
2.50%に据え置いた。

年内は据え置く方針を示し、
状況によっては利下げの可能性もあるとした。

ウィーラー総裁は、国内の経済成長は12月以降、
カンタベリー地方の震災復興もあって上向いているが、
労働市場は依然として弱いと指摘。

「現時点ではOCRを年内は
据え置くと見通している」と述べた。

中銀はこれまでも年内据え置きを示唆してきたが、
今回は最も強いコメントとなった。

中銀声明を受けてニュージーランド(NZ)ドルは
対ドルで0.8260ドルから0.8162ドルに下落した。

「為替レートが国内経済のファンダメンタルズからみて
正当化されない要因で上昇した場合、他の条件が同じならば、
これは見通し以上のOCR低下につながる」とし、
場合によっては利下げの可能性も指摘した。

総裁は住宅価格上昇への懸念も表明、インフレ率は
目標レンジ1〜3%の中間点2%に戻るとの見通しを示し、
供給以上の住宅需要による金融の安定やインフレリスクは
望まないと述べた。

国内全域で干ばつの状況は悪化しているとし、
成長に悪影響となる可能性を指摘した。

このほか、「世界経済への下向きリスクは
過去数カ月間に後退し、金融市場のセンチメントも
改善した」との認識を示した。