豪中銀が政策金利を25BP引き下げ、過去最低の2.50%に

オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は6日、
政策金利のオフィシャルキャッシュレートを
25ベーシスポイント(bp)引き下げ、過去最低の
2.50%にすることを決定した。

世界経済の先行き不透明感や国内経済の低迷、
インフレの落ち着きを背景に、大方の予想通りの
利下げを行った。
中銀の決定を受け、豪ドルは上昇した。

中銀は声明で「理事会はこれまで、需要の支援に
必要な場合インフレ見通しがさらなる緩和の余地を
与える可能性があると指摘してきた。きょうの会合での
協議や、物価などの最近の情報を考えると、キャッシュ
レートのさらなる低下は適切と判断する」とした。

今回の利下げは、2011年11月からの
緩和局面における8度目の利下げ。

政策金利は世界的な金融危機時の
水準を下回り、過去最低の水準。

市場は年末までに追加利下げがあり、政策金利
2.25%に引き下げられるとの見方を織り込んでいる。

また少なくとも来年は、引き締めは織り込んでいない。

国債利回りにもこうした観測が反映されており、
1年物の借り入れコストは今週過去最低の2.24%を付けた。

利下げ観測により豪ドルは4月以降、対米ドルで
15%超下落し、5日には3年ぶり安値をつけた。

中銀は、豪ドルが、今後さらに下落する可能性があり、
経済成長のリバランスに寄与するとの見方を示した。