独財務相、選挙後も対ユーロ圏政策に変更なしとの見方示す

ショイブレ独財務相は24日、22日の独連邦議会
(下院)選挙でメルケル首相の保守系与党が
20年強ぶりの大勝利を収めたことに関し、ドイツが
ユーロ圏に対する政策を変更することはない
という見方を示した。

財務相ライプチヒ市の地方紙Leipziger Volkszeitungに対し、
「ユーロ政策でわれわれは自国のやり方を堅持してきた。
ドイツの国益や将来のため、そうし続ける必要がある」と述べた。

メルケル首相の与党は大勝したものの、過半数に満たないことから、
最大野党である社会民主党SPD)との「大連立」政権が誕生し、
首相の緊縮重視の姿勢が和らぐという期待が南欧などの国々で
示されている。

ショイブレ財務相は、南欧諸国は成長と雇用のために
より多くの資金を使うことが可能になるかと聞かれると、
財政赤字の拡大ではなく、思慮深い財政政策と構造改革
成長と雇用増を達成する最善の策だと述べた。

「堅実な財務内容の国ほど、より良好で持続的な
経済の発展を遂げることができている」と述べた。