英中銀フォワードガイダンスは回復を支援、批判は本末転倒=金融政策委員

イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会の
マイルズ委員は24日、中銀が導入したフォワード
ガイダンスに対する批判について、景気回復の兆候を
中銀が快く受け止めていないかのような論理で、
本末転倒と反論した。

英中銀は、失業率7%に低下するまで利上げしない意向を表明、
7%の数値基準に達する時期として2016年終盤頃を見込んでいる
との考えを示している。

だが市場では、このところの英景気回復の兆候を受けて、
金利やポンドが上昇。一部のエコノミストらは、利上げ時期は
中銀の想定時期よりも前倒しになる可能性があるとして、
フォワドガイダンスが機能していないとの批判が上がっていた。

マイルズ委員はこうした批判について「まるで金融政策委が
景気回復の兆候を歓迎していないかのようだ」と反論、
「そうしたことは決してない」と否定した。

その上で、今後1年半で失業率が7%に低下するとの
市場の見方は、「私の予想よりかなり早い」とした。

委員はまた、2009年の金融政策委員就任以来、
英景気の先行きについて最も自信を持っているとしたが、
回復が持続しないリスクは残ると指摘。

フォワドガイダンスは現時点で、こうした回復の芽を
金融引き締め観測が阻害するリスクを低下させる上で
一助となると述べた。