ECB資金供給オペ、条件緩め過ぎるべきでない=独連銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーの
イトマン独連銀総裁は21日、ECBの
資金供給オペについて、民間セクターへの
融資促進が目的であり、条件を緩め過ぎたり
銀行資本の代わりになったりすることは
避けなければならないとの見解を示した。

ドラギECB総裁は、資金供給オペは景気支援に
向けた選択肢の1つとの見解を繰り返し示しているが、
イトマン総裁は副作用も伴うと指摘。

地元の新聞社が主催するイベント向け講演原稿で、
オペの条件が市場の状況と比べて緩すぎることが
あってはならないとの考えを示した。

「オペの目標は民間セクターへの与信を
可能にすることだ。銀行の国債買い入れのために
使われるべきではない」と述べた。

また、危機の解決策による副作用が危機そのものによる
打撃を上回ってはならないとの認識を示した。

また、ECBは理事会の議事録公表を通じて
透明性を向上させる必要があるとの見解を示した。