ECB、低インフレが一時的か見極めへ=ベルギー中銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーの
クーン・ベルギー中銀総裁は、ECBは
行動する前に、現在の低インフレが
一時的なものかを見極める情報が必要だ、
と述べた。

ベルギー中銀の年次報告に関する記者会見で、
「前の理事会で、複数の要因に関する
さらなる情報が必要だとの指摘があった。
この情報が得られるまで、内容のあることは
何も言えない」と述べた。

クーン総裁は、ユーロ圏のインフレ率が
1月は0.7%に低下したというだけでは、
行動の十分な根拠にはならないと指摘。

物価上昇圧力の鈍化について、新たな
均衡点に向かう過程でユーロ圏周辺国の
物価に下押し圧力がかかった結果に
すぎないのかを見極める必要があると述べた。

この均衡点に達すれば、物価が再び正常な
動きをみせるようになるとし、それまでの
一時的な現象か、今後の物価動向を示唆する
ものなのかを評価する必要がある、との見方を示した。