英中銀が高リスクの住宅ローン抑制用意、銀行に注意促す

イングランド銀行(英中央銀行)は27日、
金融監督委員会(FPC)による四半期毎の
会合のリポートを公表、住宅ローンを承認する
場合に将来的な金利急上昇の可能性を考慮するよう
国内行を促し、リスクのある融資を抑制する措置を
講じる構えがあることを明らかにした。
英国の住宅価格はこの1年で約10%上昇。

イングランド銀によると所得に占める
住宅ローンの割合が2005年以降で
最も高い水準となっている。

英国では住宅バブルが既に一部で起きている
との指摘もあり、金融監督委は市場を注視する
としている。

イングランド銀は「市場には勢いがあるため、
金融監督委が状況を注視し、必要なら適宜、
一段の措置を講じる」と表明した。

来月から金融行為監督機構(FCA)が、
融資の実行基準を厳格化することになっている。

イングランド銀はまた、年内に欧州連合EU)域内での
銀行ストレステストを実施する際、金利が急上昇し、
住宅価格が急落するリスクを国内行に検討させると
明らかにした。

金融監督委による新たな勧告はなかったが、リスクや
脆弱性に関する判断を監督委が下す場合、金利
急上昇に対する金融市場の備えが最大の懸念事項
となると指摘した。