米公定歩合、3地区連銀が前回に続き引き上げ要求=3月の議事要旨
米連邦準備理事会(FRB)が15日公表した
3月の公定歩合会合の議事要旨から、9地区が
公定歩合を据え置き、3地区が小幅引き上げを
求めていたことが分かった。
この構図は1月の会合と同じ結果で、金融当局者の
大半が現行の緩和的な金融政策スタンスに
満足していることを示唆した。
公定歩合引き上げを要求したのは前回会合と
同じフィラデルフィア、カンザスシティー、
ダラスの3地区連銀。
現在の0.75%から1.0%に
引き上げるよう求めた。
公定歩合金利とフェデラルファンド(FF)金利の
格差を金融危機前の水準に戻したい考え。
議事要旨は、地区連銀当局者の大半が最近の
経済活動が異例の寒波の影響を被ったことを
踏まえつつも、「景気が緩やかなペースで
拡大を続けるとの慎重ながら楽観的な見方を
維持している」と指摘した。
その上で「インフレ率は(FRBの)長期目標を
下回って推移しているものの、長期インフレ期待は
引き続き安定しており、変化は見られなかった」
として、大半の地区連銀が公定歩合の据え置きを
求めたと説明した。