欧州中央銀行(ECB)理事であるノワイエ仏中銀総裁は、
現在のユーロ高はデフレの強力な要因で、ユーロ圏は
当面低インフレが続くとの見方を示した。
同総裁は大統領への年次書簡で、余剰能力と
企業や政府のデレバレッジで低インフレ環境が
醸成されており、当面は続くと指摘。
価格の下方スパイラルが直ちに脅威になるとは
みていないが、不快なほどの低インフレに
ユーロ高が拍車をかけていると述べた。
総裁は「ユーロ圏の国内総生産(GDP)に対する
輸入のウエートを考慮すると、この為替レートは
強力なデフレ要因となる。レート上昇は、
意図せざる、そして好まざる金融引き締めに
匹敵する」と述べた。