ドルの上値は重いですね

今週の為替相場は、引き続き
レンジ圏での推移が予想されます。

日本では超緩和策が継続されました。

米国では、緩和策の縮小が
淡々と行われました。

金利面からは、ドル買い・
円売り材料です。

この中、発表された4月の米雇用統計は、
新規雇用、失業率ともに、大幅に改善しました。

これも、ドル買い・円売り材料です。

ドルは、対円で一時103円台に上昇しましたが、
その後は102円台前半に押されました。

ドルにとってはこれ以上ない、買い材料
揃っているのに、ドルの上昇は、限定的な
ものになってしまうのです。

雇用統計の改善は、失業率の低下は
求職者が減少したことが、
大きな要因になっています。

また、賃金も横ばいで、見掛けほど、
雇用の改善は進んでいないことが、
ドルの上値を押さえているようです。

もちろん、ウクライナ情勢の緊迫化など、
ドルを買い進んでいけない材料があるのも事実です。

しかし、経済的な材料で見る限り、ドルを
買うのは今しかない、そんな印象が強いです。

FRBが材料視していた、雇用統計の改善は、
数字面でも裏打ちされています。

FRBが、金融緩和を打ち切る、
材料が出揃ったわけです。

ここは、素直にドルの上値を確認する
姿勢で良いのではないでしょうか。

それが出来ないドルの弱さは何なのでしょうか。

忘れてはいけないのは、円に
買い材料があるわけではないのです。

あくまでも、ドルが買えないだけなのです。

大型連休後半は、じっくりとドルを
買えない理由を考えたいと思います。

予想レンジは、
ドル円が98.20〜103.20円、
ユーロ円が148.20〜143.20円、
英ポンド円が168.20〜174.20円、
ドル円が91.20〜96.20円。