ギリシャ既存支援に同意せず、代わりにつなぎ措置要請へ

ギリシャ新政権は来週11日のユーロ圏財務相会合で、
前政権が合意した既存の国際支援プログラムに関する
合意は行わない。

ギリシャ政府筋が6日、明らかにした。

政府筋によると、バルファキス財務相
ユーロ圏財務相会合で既存のプログラムを
めぐり合意しない代わりに、新政権が債務と
改革に関する新たな計画を提示できるように
なるまで、つなぎ的な措置での合意を求める。

バルファキス財務相は今週、欧州諸国を歴訪し
債務問題について各国と協議したものの、各国は
ギリシャ欧州連合EU)と国際通貨基金IMF
との合意を順守する必要があるとの姿勢を崩さず、
ギリシャはユーロ圏で孤立を深めている。

ギリシャをめぐっては、ユーロ圏財務相が11日に
ブリュッセルで特別会合を開き、同国に対する
今後の支援体制について協議。

翌12日に開かれるEU首脳会議には
ギリシャのチプラス新首相も出席する。

ユーロ圏財務相会合に先立ち、5日にブリュッセル
開かれた各国財務省当局者による準備会合では、
ギリシャとその他のユーロ加盟国との間の意見の
相違はあまりにも大きく、何も進展は得られなかった。

こうしたなか、この日は米国が在アテネ大使館を
通してギリシャ政府に対し、IMFと欧州各国と
協力して協議を進めるよう呼びかけるなど、
圧力が高まっている。

欧州中央銀行(ECB)はギリシャ国債及び
同国が保証する証券を担保として認める
特例措置を11日に解除することを決定。

一部アナリストの間で、ギリシャがユーロ圏から
追加支援を得られなければ同国は3月にも資金が
底を付くとの見方が出るなど、ギリシャに残された
時間は少なくなっている。