英中銀、利上げ時期決定で低インフレは無視すべき=マカファーティー金融政策委員

イングランド銀行(英中央銀行BOE)金融政策委員会の
マカファーティー委員は10日、原油安が国内のインフレ率を
長期にわたって抑制するだろうとする一方、英中銀は
利上げ時期を決定する際にこうした事情を無視すべき
との考えを示した。

同委員は昨年8月から12月にかけて利上げに賛成票を
投じていたが、今年1月にはこの要求を取り下げた。

インフレ率は低下しているものの、堅調な英経済を受け、
0.5%となっている過去最低水準の政策金利を英中銀が
いつ引き上げるのかに注目が集まっている。

ダラム大学で講演したマカファーティー委員は、
現時点では低インフレが賃金の伸び率低下に
つながっていないとし、国内経済のスラック
(緩み)に対する自身の見方は金融政策委の見立て
GDPの0.5%)よりも小さいとの認識を示した。