英中銀チーフエコノミスト、早期利上げの回避訴え
イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、
アンディ・ホールデン氏は、早期の利上げを回避するよう
呼び掛けた。
将来、利上げ同様、利下げを行う公算もあるとした。
30日講演予定の原稿で見解を述べた。
同氏は「早期利上げ政策は、
自滅的となる恐れがある」と警告した。
最近の指標が賃金の伸びを示すなか、同氏は
ポンド高が成長に及ぼす悪影響が賃金上昇に
伴う効果を上回る恐れがあると指摘。
ポンド相場が5月以降、3%上昇しており、
今後2年間で国内インフレ率や成長率を
押し下げると見通した。
同氏は「2年後のインフレ見通しには、
このところの賃金動向よりも、為替相場が
量的に重要となる可能性がある」と分析した。