フランス、国民投票前にギリシャと合意目指す=サパン財務相

フランスのサパン財務相は1日、ギリシャ債務問題について、
5日に行われる国民投票までに同国との合意を目指す
方針を示した。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)はこの日、
電話会議を開き、ギリシャ問題について討議する。

同相は、RTLラジオに対し「われわれの目標は、
可能であれば国民投票までに妥協点を見いだすことだ。
ギリシャの安定回復への道を開き、欧州や世界各国を
安心させるような合意が可能か、ぎりぎりまで
模索する」と語った。

1日の電話会議がどの程度の
成果を生むかは明らかでない。

ドイツのメルケル首相は国民投票後まで
さらなる交渉の可能性を排除している。

サパン財務相は、妥協点を見いだすのは
かなり困難だとし、痛みを伴う改革を実施してきた
欧州連合EU)の小国がギリシャに対し、
最も厳しい姿勢を取っていると指摘した。

また、国民投票で債権団の改革案が否決された場合、
ギリシャはユーロ圏からの離脱を余儀なくされる
可能性があるとした上で「たとえ否決されても、
フランスの役目は(ギリシャを)ユーロ圏に
とどめるためにあらゆる措置を講じることだ」
と述べた。