レンジ圏でもみ合いか

今週の為替相場は、
レンジ圏でもみ合いか。

大きな材料が出尽くした後で、
今週は夏季休暇を控えて薄商いが
予想されます。

市場参加者が少なくなるなかで、
方向感が取りにくくなることが想定されます。

こんな時、個人投資家が動きを強めれば、
相場は思わぬ方向に動くこともありますが、
9月には米FRBが利上げに動くかも知れない
という予想が出ているなかで、仕掛け的な
売り買いを持ち込むのは難しいと考えます。

大きな材料が出れば、それなりの動きは
予想されますが、大勢は夏期休暇のもったりとした
薄商いが継続すると思われます。

この中で気掛かりなのは中国の株価動向。

政府が相次いで株価の下支え策を打ち出していますが、
漠とした不安感が依然として拭えない動きが続いています。

世界的に薄商いが続く中で、上海株価が大幅に
売り込まれるようなことがあれば、世界の株式市場に
悪影響を与えることは避けられないと思います。

その時には、リスク回避の円買いという形で
為替市場に影響を与えると思います。

世界の株式市場が連れ安に陥った場合には、
資金還流の円売りが強まる可能性もあります。

ただ、これも一巡したら、再びリスク回避の
円買いが強まる可能性があることには注意が必要です。

一方、米国では9月の利上げの可能性が強まって
来ましたが、足元では米国の企業収益が伸び悩んで
いることが材料視されています。

これまでのドル高の悪影響がここに来て、
企業収益に響いているようです。

米国にとって、ドル高は問題との見方が
改めて意識されるものとなっています。

米国の株価が冴えない動きを見せると
ドルが売られるという連関はまだ続いて
いるようです。

日本では、日銀の金融政策決定会合
開催されますが、黒田日銀総裁が追加緩和は
必要ないと指摘していることで、大きな材料には
ならないと思います。

薄商いの中、レンジ圏での取引を想定するのが、
素直な見方ではないかと考えます。

予想レンジは、
ドル円が118.20〜125.20円、
ユーロ円が132.20〜138.20円、
英ポンド円が188.20〜195.20円、
ドル円が85.20〜92.20円。