ギリシャ総選挙、支援頓挫リスク浮き彫りに=フィッチ

格付け会社フィッチは、ギリシャのチプラス首相辞任に伴い
来月実施される総選挙について、ギリシャ政情不安や
国際債権団との関係を取り巻く不透明性が、支援プログラムを
頓挫させるリスクを浮き彫りにしているとの見解を示した。

フィッチは、10月に実施される支援プログラムの進捗状況に
関する第1回調査前の9月20日に予定されていることを踏まえ、
調査に関する技術上の作業や手続きを阻害し、遅れが
生じる可能性があると指摘。

また、世論調査の結果やチプラス氏の人気は、急進左派連合
(SYRIZA)が主導する連立政権が誕生する可能性を
示唆しているとした。

さらに、改革が早期に中断されることになれば、債権者の間で、
ギリシャが支援要件を満たす能力を有するかどうかをめぐる
懸念が再燃する可能性があるとの認識を示した。