アイルランド次期中銀総裁に経済学教授、政府がレーン氏指名

アイルランドは20日、次期中銀総裁にトリニティー・カレッジ
（ダブリン）の経済学教授、フィリップ・レーン氏を指名した。

欧州中央銀行（ECB）の理事会メンバーも兼ねる。

現職のホノハン総裁は5月、
年末退任の意向を表明していた。

レーン氏はECBなどの
アカデミックコンサルタントを歴任。

ドラギ総裁が今年、欧州システミックリスク理事会
（ESRB）の要職に指名した経緯もある。

ヌーナン財務相は、こうした経歴を踏まえ、
欧州地域レベルで存在感を発揮した人物などと
評価した。

アイルランド中銀は、住宅ローン融資に
新たな制限を導入し、不動産価格の上昇が
持続不能な水準に戻さない方針を示している。

中銀の方針には政府などから反発の声が
上がっており、次期総裁が直面する課題となる。