ギリシャのユーロ圏離脱論、永遠に葬り去るべき=チプラス首相

ギリシャのチプラス首相は23日、金融支援の
条件となっている義務を果たすと言明し、ギリシャ
ユーロから離脱するとの観測は「愚かな議論」と一蹴した。

チプラス首相はフランスのオランド大統領と会談後、
ユーロ圏の分裂やギリシャの離脱をめぐる議論は
「永久に葬り去るべきだ」と述べた。

ギリシャは実行すべく合意を結んだ。主権を
放棄することに同意したわけではない」と強調した。

また、同首相は記者団に対し、国際債権団との協議で
大量の住宅差し押さえが出る事態は容認できない
との立場を示し、越えてはならない一線を明確にした。

債権団は、860億ユーロのギリシャ金融支援の条件である
改革の実行状況を審査するため現地入りしている。

ギリシャは審査が早期に終了し、債務軽減に向けた
協議を進めたい意向だが、ローンの返済が滞った場合に
住宅所有者をどの程度保護するかをめぐって見解が
対立している。