金融危機再発でも、大手銀行は救済せず=クリントン氏

2016年米大統領選の民主党最有力候補、
ヒラリー・クリントン国務長官は27日、
金融危機が再発したとしても大手銀行は
救済しないとの方針を示した。

テレビの深夜のトーク番組に
出演してコメントした。

最低賃金引き上げと中間層の
押し上げが最優先課題、と強調した。

番組司会者が「もしあなたが大統領になり、
銀行が破綻しかけたとしたら、破綻させるか」
と尋ねると、クリントン氏は「イエス」と回答。

「大きくてつぶせない」銀行との
決別をためらわない、と述べた。

米政府は2008年のリセッション(景気後退)の際、
経営難に陥っていた米銀行に、多額の公的資金
注入して救済した経緯がある。

クリントン氏は今回の選挙戦で「ウォールストリートの
横暴」を抑制する提案を行っており、規制当局が科すことの
できる罰金額の引き上げや、銀行幹部にコストの一部負担を
求めるなどの措置を打ち出した。