VW、欧州高級車にも排ガス制御ソフト搭載=米当局が違法と指摘

フォルクスワーゲンVW)は5日、欧州で
販売されている高級ディーゼル車にも、米国当局が
違法と指摘した排ガス制御ソフトウエアを搭載している
ことを明らかにした。

VWは排ガス制御システムについて、
欧米の規制に違反していないと主張している。

環境保護局(EPA)は2日、VW傘下の高級車ブランド、
ポルシェやアウディを含む約1万台のVW車に米国の
排ガス規制を不正に逃れるためのソフトが搭載されている
と発表。

米国で販売されたこれらの車両は、路上走行で
窒素酸化物の排出量が基準値の最大9倍に達する
可能性があると指摘した。

EPAによると、当初不正が発覚した
ディーゼルエンジンよりも排気量の大きい
3.0リットルのエンジンにも排ガス制御ソフトを
搭載していることをVWが明らかにしていなかった
という。

VWはこれまで、排ガス制御ソフトが排出レベルを
「禁止された方法で」変えているとの指摘を
否定しているが、同じソフトが欧州の自動車にも
搭載されていると5日明らかにした。

欧州市場はVWグループの
売上高の約40%を占める。

同社は欧州でこのソフトを搭載する車両の数については
言及を避ける一方、米国での搭載車両が1万台を超える
可能性は排除しなかった。