米利上げ、欧州利下げを織り込みへ

今週の為替相場は、米国の利上げ、
欧州の利下げを織り込む動きと
なりそうです。

12月の米国の利上げはイレインFRB議長などの
発言で、確実視される一方、ユーロ圏の追加緩和は
ドラギECB総裁の発言でこれも確実視されています。

円は、追加緩和はまだ行われないとの見方から、
対ドル、対ユーロで底堅い動きを見せています。

米欧の金融政策の変更を織り込む中で、
円が底堅い動きになっています。

実際に、米国が利上げに踏み切れば、
それなりの影響はドル買いという形で
出てくると思いますが、これまでの
流れの中で、ドルの上値は確認した
との見方も出ています。

仮に利上げ実施された場合でも、ドルの上値は
125、126円程度の収束する可能性があります。

今、米国の利上げの確度が高まっていますが、
逆にドル円は円が値を戻す動きを見せています。

これは、米国の利上げが既に
織り込まれたという証左だと思います。

一方、ユーロは、利上げの確度が高まるに連れ、
対ドル対円で下落しています。

これまではドイツなど一部諸国の反対で、
追加利下げは難しいのではないか、
と見られていましたが、最近ではユーロ圏の
利下げを確実視する見方が大勢と
なっていることで、ユーロが軟調な動きを
見せています。

この動きは、米国、ユーロ圏が実際に
政策金利を動かすまでは続くと見ています。

12月になると、そうした動きが
一段と強まるものと思います。

今週は、米欧の金融政策を改めて
考える週になることになると考えます。

予想レンジは、
ドル円が118.20〜125.20円、
ユーロ円が126.20〜133.20円、
英ポンド円が178.20〜188.20円、
ドル円が78.20〜88.20円。