日中韓財務相会議、新興国の資金流出監視、地域金融協力を強化

ドイツ・フランクフルトで開催中のアジア開発銀行
ADB)総会に合わせ、日本と中国、韓国は3日午前、
財務相中央銀行総裁会議を開いた。

終了後に共同声明を発表し、新興国からの
資金流出監視と地域金融協力の強化を打ち出した。

同会議は、昨年10月にペルーの20カ国・地域(G20
財務相中央銀行総裁会議に合わせて開催して
以来約7カ月ぶり。

中国の楼継偉財政相が議長を務め、日本からは
麻生太郎財務相黒田東彦日銀総裁が出席した。

大規模な金融緩和を行ってきた米国が利上げに
転じたのに伴い、新興国から資金が流出して
経済・金融の安定を損なう恐れがあり、共同声明は、
「資本フローとその変動に起因するリスクを
注意深く監視する」とし、日中韓は「意思疎通と
協調を強化する」と明記した。