円、高値圏で推移か

今週の為替相場は、円が高値圏で
推移する展開が予想されます。

基本的には、米国の利上げ時期を探る展開が
予想されますが、9月に米国が利上げするには、
まだ材料が足りないとの見方が、FRB内でも
多いことが確認されたことで、9月の利上げは
難しいことになりそうです。

日本では、100円付近に張り付いている円高を受けて、
財務省、日銀が会合を開くなど、市場に対し、
円高について懸念を持っていることを示唆しています。

ただ、現在の為替相場の水準について、米国では、
何か行動を起こさなければいけないという状況ではないことを
再三指摘しています。

このため、日本サイドは、100円を超えるような円高でも、
介入などを行うのは難しいと思います。

市場も仮に、円売り・ドル買い介入、円売り・ユーロ売り介入が、
日本の単独で行われた場合には、足元を見て、強烈な円買いを
仕掛ける可能性もあると思います。

今は、90円台に円が上昇しても、小口先介入などで
市場に対する剣星が賢明な策だと思います。

日本が、介入などを行わなわないことで、
市場に疑心暗鬼を起こさせれば、急激な
円高に走る可能性は少ないと考えます。

100円前後で一進一退の動きを見せる中で、
米国で早期の利上げ、あるいは年内の利上げを
巡る可能性が強まれば、ドル買いが強まる可能性があり、
金利差を睨んだ自然の流れとして、ドル高・円安が
実現できるのではないかと思います。

また、9月には、日本が経済対策を
打ち出すことが予想されています。

この中身については、ある程度は事前に
流れていますが、何か、サプライズが出てくれば、
円安を加速させる材料になるかもしれません。

先行きにはそれなりの材料が予想される中で、
今は、円高値圏での一進一退の動きが
続くものと思います。

予想レンジは、
ドル円が96.20〜103.20円、
ユーロ円が127.20〜135.20円、
英ポンド円が126.20〜134.20円、
ドル円が73.20〜78.20円。