米利上げ観測遠退き、円上昇し一時101円台前半に

6日の外国為替市場は、前日発表された米経済指標で、
米国の早期利上げが遠退いたとの見方が広がり、
ドル売りが強まった海外市場の流れを受けて、
円は対ドルで一時101円台前半に上昇しました。

先週の米雇用統計の発表では、新規雇用が
市場予想を下回ったものの、米FRB関係者から
早期の利上げを意識する発言が相次いだことから、
早期の米利上げを意識したドル買いが進む動きを
見せました。

しかし、その後、黒田日銀総裁が日本の金融緩和について
消極的な発言を行ったことから、円買いが先行。

その後も、米経済指標を睨みながら、米国の利上げを
巡る思惑で、ドル売りが先行する展開となりました。

ドル円は一時102.15円付近まで上昇、
その後は101円台央前後で推移しています。

ユーロ円は一時113.90円付近まで円が上昇、
その後は114円台前半で推移しています。

また、英ポンド円は一時135.90円まで上昇、
その後は136円台前半で推移しています。

市場では、米国の利上げの可能性が遠退いたのか否か、
FRB幹部の発言や米経済指標動向を見極めたいと指摘する声が
聞かれています。