欧州中銀、政策金利据え置き
欧州中央銀行(ECB)は8日の定例理事会で、
ユーロ圏の銀行がECBに余剰資金を預け入れる際に
適用するマイナス金利を含め、金融政策の現状維持を
決めた。
据え置きは4、6、7月に続き、4会合連続となる。
英国の欧州連合(EU)離脱決定の影響が
限定的なことなどから、政策効果を見極める考えだ。
主要政策金利も過去最低の0%、上限金利の
限界貸出金利は0.25%、下限金利の中銀預入金利は
マイナス0.40%にそれぞれ維持した。
量的金融緩和策も、国債などを対象とした
月額800億ユーロの資産購入を2017年3月末の
期限まで継続する現行方針を維持した。
ただ景気回復の足取りが鈍いため、「必要に応じて
期限以降も継続する」と改めて表明。
緩和手法の再評価に着手する考えを示した。