米英首脳会談、通商交渉へ地ならし

トランプ米大統領とメイ英首相は27日の首脳会談で、
米英の自由貿易協定(FTA)交渉開始に向け、
協議を進めることを確認した。

英国は欧州連合EU)離脱後、「特別な関係」と
認め合う米国と速やかに本格交渉に入り、
協定を締結したい考え。

「米国第一」を掲げるトランプ氏は、環太平洋連携協定
(TPP)など多国間の枠組みから離脱し、2国間の
通商交渉に政策の軸を移すと宣言した。

米英間で「1対1」の実績を築きたい意向。

共同会見では、EU離脱により「英国は誰にも監視されず、
交渉できるようになる」と称賛した。

メイ氏も会見で「米国は対英投資で最大の国だ」と語り、
協定締結の重要性を訴えた。

EUは離脱前の通商交渉を認めていないが、メイ氏は
トランプ政権との関係を固め、予備的な交渉の可能性を探る。

会見では「米英の経済、政府は普通の労働者のためのものだ」と語り、
トランプ氏の大衆迎合的な姿勢に歩み寄った。