米FRB、金利据え置き

米連邦準備制度理事会FRB)は3日の連邦公開市場委員会
FOMC)で、政策金利を0.75〜1.00%に据え置くことを
決めました。

3月の前回利上げから間もないほか、トランプ政権の政策の
影響などを見極める必要があると判断し、成長の減速は
「一時的」とみて、次回6月の会合以降での追加利上げに
前向きな姿勢をにじませました。

決定は全会一致で、声明は景気認識で「米経済は減速した」と、
3月の「引き続き緩やかに拡大」から下方修正しました。

ただ、1〜3月期の成長鈍化は「一時的」と指摘し、
短期的な景気見通しのリスクも「概ね安定」と据え置きました。

金融危機時に導入した量的緩和で膨らんだ米国債などの
保有資産は、満期償還分を再投資する政策を継続し、
政策正常化に向けた圧縮策を引き続き検討することになります。

声明では、雇用が概ね力強いと評価しました。

また物価は、インフレ率が目標の2%付近を推移し、
見通しも「中期的に2%近くで安定する」として、
緩やかな利上げの条件が保たれているとの認識を
改めて示しました。